院長 山内英嗣の歯科への思い(天国にいる大好きなおばあちゃんへの手紙より)
いつも、ぼくのことを思っていてくれた、おばあちゃん。
おふくろが働いていたかわりに、家事全般、畑仕事など、たくさん仕事をしていつも疲れていましたね。
それなのに、ねぞうが悪いぼくに、夜中に布団をかけてくれたこと、熱がでたとき、一晩中、寝ずに氷まくらをかえてくれたこと、
今でもはっきりと覚えています。
本当にありがとう!
「大きくなったら、おばあちゃんに楽をさせてあげるぞ!」と、
小さい胸にちかったことを、いつまでも覚えています。
歯科医師国家試験のとき、勉強で大変なぼくの体調を気づかって、
栄養のバランスを考えたおいしい手料理を作ってくれたね。
おかげで、寒い冬なのに、風邪をひくことなく試験に挑めました。
でも、一刻一刻と、 あなたの身体は命をけずっていたのですね。
そばにいながら、気づいてあげることができなくて、ごめんなさい。
いっぱい愛情をもらったのに、なにもしてあげられなくて、ごめんなさい。
病院のベッドで、意識がなくなりながら、
僕の手をとって、「えいちゃん、ありがとう」 そういってくれたね。
ありがとうって言いたいのは、ぼくの方だった。
たくさん、たくさん、言いたかった。
あれから十数年たち、ぼくは三人の子どもの父親となり、
孫たちとふれあう親父やおふくろをみていると、
「ありがとう」といったおばあちゃんの気持ちが少し分かるようになりました。
孫たちと一緒に、三度の食事をおいしく食べて、笑ってすごすことができること、
そんな毎日の生活の中の、ほんのささいなことが、 とても幸せなのだということを・・・
「三度の食事を、いつもおいしく食べることができ、
実りあるゆたかな生活を送りながらステキな笑顔でいられる人生」
大好きだったおばあちゃんには、何もできなかったけれど、
はぐくみの森歯科クリニックに来てくださる多くの方たちに
そんなステキな人生を送っていただけるように、
歯科医師として精一杯努力し続けることが、
どんなときもあたたかく見守り続けてくれたおばあちゃんへの恩返しだと思っています。
ぼくが、いつか、あなたに会う日がきたとき、
「えいちゃん、よくがんばったね」と、言ってもらえるように・・・
おばあちゃん、本当にありがとう!
えいじより